
輪島キリモトが取り組む「輪島塗 Rescue&Reborn プロジェクト」から「透き溜シリーズの器」をご紹介します。
「輪島塗 Rescue&Reborn プロジェクト」
能登半島地震により甚大な被害を受け、行き場を失い捨てられそうになった輪島塗の器を救出(Rescue) して、再生する(Reborn)伝統の技と想いを未来へつなぐ、文化復興の取り組みです。
輪島塗は、厳選された堅牢な木地に加え、布着せや丹念な下地づくりといった伝統的な技法を施すことで、 長年にわたり使い込んでも修復が可能な、
優れた耐久性を備えています。
Rescue(救出)された朱漆の器を丹念に研ぎ、透明感のある漆を幾重にも塗り重ねることで、 歳月を経て育まれた色彩の余韻とともに、奥行きのある美しいワイン色へと生まれ変わります。


今の暮らしに馴染むように「Reborn(再生)」した一文字椀は、 使い手とともに時を重ね、末永く寄り添うことのできる漆器です。

毎日使って洗うことが潤いを保つ最高のメンテナンス
漆は、湿気と温度のバランスが整った環境でゆっくりと固まる素材です。
乾燥には弱く、長くしまい込んでおくよりも、毎日使って洗うことが漆器に水分を与え、
潤いを保つ最高のメンテナンスとなります。
使うほどに艶が増し、 手に馴染み、その魅力を深めていきます。
ぜひ、暮らしの中で輪島塗を育ててみてください。
輪島塗(わじまぬり)/石川県
石川県輪島市にて室町時代より受け継がれてきた、日本を代表する伝統的工芸品です。
漆器づくりに適した豊かな森林資源と、漆の乾燥に適した気候に恵まれた土地で育まれました。
地元産の珪藻土「輪島地の粉」を用いた独自の下地技法や、欠けやすい部分を布で補強する「布着せ」によって、非常に堅牢で修理も可能な器が生み出されます。
実用性と美しさを兼ね備え、長く愛用できる品として、国内外から高い評価を受けています。
匠の技がつなぐ、漆のかたち~木地・研ぎ・塗り~
【木地】
木を削り、器の原型を作る工程。
素材の選定から形状まで、木地師の感性が光ります。
自然の樹木の個性を見極めて形づくるため、
仕上げには時間と手間がかかります。
【研ぎ】
下地塗りでは、表面を滑らかに整えるために
何段階もの研ぎを重ねます。
研ぎ物師による見えない部分の丁寧な手仕事こそが、
仕上がりの美しさを左右する重要な工程です。
【塗り】
漆を幾重にも塗り重ね、乾かし、研ぎを繰り返すことで、
深みのある表情が生まれます。
漆は気温や湿度に敏感なため、塗りの工程には細やかな調整が
求められ、刷毛の一筆が仕上がりを左右する繊細な工程です。
塗師の経験と感性が、輪島塗の品質を支えています。
輪島キリモト(わじまきりもと)
石川県輪島で200年以上「木と漆」に携わる桐本家。江戸期より漆器製造を営み、
昭和初期に木地業へ転業。六代目俊兵衛が設備を整え、七代目泰一がデザインを融合。
平成27年「輪島キリモト」と改称し、器・家具・内装材など、
「木と漆が暮らしに溶け込むものづくり」を展開中。
http://www.kirimoto.net/
「備長炭×漆」のしごと
https://www.tanagokoro.com/column/column9.html
| 商品名 | 一文字椀/大 透き溜 |
|---|---|
| サイズ | 約φ12.4×H7cm |
| 素材 | 天然漆 ケヤキ |
| 技法 | 本堅地 |
| お手入れ方法 | 詳しいお手入れ方法などは同梱の説明書をお読み下さい。 ・ガラスや陶器を洗うように、水やぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤を使い、スポンジで洗い流してください。 ・洗ったあとはやわらかな布で水分を拭きとってください。水滴が残ると乾燥後に水道水のカルキが白く見えることがあります。 ・硬いものや先の尖ったものが当たると、塗膜が傷つきますのでご注意ください。 |
| 原産国 | MADE IN JAPAN |





































